「防災防疫製品大賞©2021」
最優秀賞・特別賞等決定!
この度一般社団法人防災安全協会(理事長斎藤実)は、創立10周年記念事業の一環で、日本で初めてとなる「防災防疫大賞©2021」を制定し、全国74社より140品目の防災製品がエントリーされました。
その最終審査委員会(審査員長青山佾・元東京都副都知事ほか5名)で、厳正なる審査の結果、1.防災製品、2.防疫製品、3.非常用電源、4.復興支援、5.新製品開発・セット、6.先端技術・通信の6部門の優秀賞と特別賞が別記のとおり、決定しました。
「防災防疫製品大賞©2021」講評
審査委員長 青山 佾(令和防災研究所代表、元東京都副都知事)
この度は、今までの「防災製品大賞」から防疫製品を加えた「防災防疫大賞©22021」を開催し、全国74社より140品目の防災防疫製品がエントリーされた。その審査委員会で厳正なる最終審査の結果、次の6部門の優秀賞と特別賞が決定した。
1.防災製品部門
気候変動に伴い、土砂や風水害、スーパー台風と多発する自然災害が激甚化している。その中で、災害に備える製品の多品種多様化が進んでいる。今回のエントリー品は、ハードの製品から日常備蓄にいたる生活に必要な防災グッズまで、バラエティーに富んだ。
そこで、ハードでは、水害救助で必要不可欠なレスキューボード、停電時でも明るく安全で暖をとれ乾電池不要の手回し点火式の石油ストーブ、薬品や瓶などの転倒防止で震度7にも対応するジェルパッド、持ち運びができ多機能な携帯充電器が高評価を得た。
2.防疫製品部門
今回は、コロナ禍での感染症対策として、新しく防疫部門を設けた。国産で優れたN95マスクやUVC殺菌灯内臓の高い殺菌能力を持つ空気清浄装置、二酸化塩素が主成分で手指も消毒できる除菌剤や置き型装置などが選ばれた。 ただし、エビデンスの面で最優秀賞は、今回該当なしとした。
3.非常用電源部門
北海道胆振地震でのブラックアウトの影響があり、災害時の電源確保が重要視され、エントリーも数多く新部門を設けた。国内ポータブル電源として安心で定評のある社の1,000wで3WAY出力で役立つもの、また急速充電でき1,600W出力で13機器に持続可能なポータブル電源や、可搬型でイチから国内で設計・開発を行った日本で唯一の「防災専用の蓄電池」を積んだ電源装置が選ばれた。
4.復興支援部門
地震をはじめ多くの災害で避難所生活が強いられる時、水、食料、そして必要なのがトイレ。断水時にも汚れた水などを逆浸透膜で飲める水に変える浄水器や、既に被災地で実績があり、デザイン性にも優れすぐ組立が可能な発泡スチロールの簡易型トイレ、在宅避難向けに自動ラップ機構を搭載したポータブルトイレの2種類が復興支援委に役立つ評価をえた。また、数多くあるたためるヘルメットで「飛来・落下物用、墜落時保護用」2つの国家検定を取得したものが選ばれた。
5.新製品開発・セット部門
ハード製品では、新製品で風水害から建物を守る耐久性があり、防火・防煙に強い防水シャッター、夜間・暗所でも災害規模や救助を要する人を確認できるカメラ型の双眼鏡、雪害や高温対策にも配慮され、交通渋滞にも役立つ車載搭載できる防災セット、火やガスが使えない時でも水だけで食品の加熱ができ湯が沸かせるマルチパック、オフィスやフロア、玄関先でも日常家具としても使える災害備蓄スタンドが選ばれた。
6.先端技術・情報通信部門
防災分野でも、IoT、DXが注目されてきたが、双方向で防災情報や安否確認ができる機能を搭載し進化した地域で役立つテレビ・プッシュ、各種災害情報の即時取得が可能で、050発信で他通信機とも通話可能な無線機、インバンドを意識して翻訳機能を搭載した携帯防災アプリ、気象警報や避難、災害警戒情報など住宅や生活の安全・安心に関わる情報や、鉄道・停電・断水のライフライン情報に防災アシスト機能をモニターに表示するナビゲーションも評価を得た。
特別賞では、日本防災産業会議賞には、停電発生時に、発電を継続して専用コンセントから電気を供給できるエネファームシステム、危機管理教育研究所賞では、赤ちゃんのおしりや大人の体ふきに便利なウェットティッシュ、 日本医療資源開発促進機構賞では、持ち運びできる蓄電システムの非常用電源装置、防災安全協会賞には、蓄光機能搭載LEDライトや車搭載の純正品緊急セット、トイレで役立つお尻を清潔にするスポイト、河川の水位を測定できる水電池式の水位計が選ばれた。また、惜しくも優秀賞とは僅差となった製品を奨励賞に選んだ。