こんにちは、防災安全協会事務局長の水口です。
みなさんは台風が数日以内に発生し自分の住む場所に直撃するかもしれないと言ったニュースで、前日にスーパーやコンビニ、ドラッグストアーへ買い物に走りましたか?
2019年のコロナ感染拡大の時、マスクやトイレットペーパーを買いに走りましたか?
どうしてでしょう。
テレビを見ていたら、スーパーの棚は空っぽ、ドラッグストアでは開店前にマスクを買い求める人の長い列。これでは自分は出遅れているのではないか、何も手に入らないのではないかと心配になり、我先にと買いに走ってしまいますね。
運良く変えればいいけど、目の前で売り切れの宣告。この繰り返しでは、皆殺気立ってしまいます。
さあ、ここで一呼吸。
あなたは災害の時に何が必要ですか。
お肉、魚、野菜、牛乳ですか。シャンプー、洗濯石鹸、トイレットペーパー、洋服、タオルですか。
でも災害の時にまず棚からなくなるのは、お米、パン、インスタント麺、冷凍食品、缶詰、レトルト食品、飲料水、トイレットペーパー、ティッシュなど、皆同じものに集中します。テレビで放送されるショッキングな映像で、買い遅れやしないかと不安やパニックになっています。
でも、それらはいつも少し余分に買い足しておける物が多いのです。停電になって電気が使えなくても、ガスが使えなくても、調理不要ですぐに食べられる物は、賞味期限が長いのが特徴です。そうした食品を食べて買い足して食べて買い足してを繰り返せば、慌てて買いに行かなくても家には何食分か、何日分かが在庫としてあります。
これはローリングストックという考え方で、食べ慣れた食品や使い慣れた生活用品を切らさずに備蓄する災害時の対処方法です。
トイレットペーパーも同じです。なくなる直前に買いに行くより、平常時にひとつ余計に買っておいて、一つ使ったら一つ買い足しておくと、いつも余分に一つあり、慌てずに災害に対応できることから、心の準備をすることにもつながります。
スーパーやドラッグストアーの店員も同じく災害に合っていて、みんなのためにと買いたい気持ちを抑えて仕事をしています。品物がないと店員に詰め寄るのはナンセンス。
前回にもお伝えしています、「心の備えと物の備え」は、事前に準備をして、もしもに備える。すると心も落ち着いて、慌てずに行動できるようになります。

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